ハロートレーニング(公的職業訓練)とは?公共職業訓練と求職者支援訓練の違い、受講料、コースの探し方と申込みの流れ
- ハロートレーニングは「公共職業訓練」と「求職者支援訓練」の総称。仕事を探している人が対象の公的な職業訓練
- 受講料は原則無料(テキスト代などは自己負担)
- 公共職業訓練は主に雇用保険を受給している人、求職者支援訓練は主に雇用保険を受給できない人が対象
- 申込みは住所地を管轄するハローワーク。まず求職申込みをして、職員に相談するところから始まる
ハロートレーニングとは
ハロートレーニングは、希望する仕事に就くために必要な職業スキルや知識を身につけるための、国や都道府県などが行う公的な職業訓練の愛称です。厚生労働省は、ハローワークの求職者を対象に、職業相談などを通じて受講が必要と認められた場合に、再就職に必要な訓練を行うとしています。
介護、医療事務、経理事務、パソコン・IT、Webデザイン、電気工事、自動車整備、建築など、幅広い分野のコースがあり、未経験の分野に挑戦したい人や、ブランクのある人の再就職に使われています。
公共職業訓練と求職者支援訓練の違い
ハロートレーニングには2つの種類があり、主な対象者が異なります。東京労働局の案内(令和8年度)をもとに整理すると、次のとおりです。
| 公共職業訓練(離職者訓練) | 求職者支援訓練 | |
|---|---|---|
| 主な対象 | ハローワークで求職申込みをしていて、主に雇用保険(失業手当)を受給している人 | ハローワークで求職申込みをしている人。主に雇用保険を受給できない人(受給が終わった人を含む) |
| 実施する機関 | 都道府県の職業能力開発施設(施設内訓練)、民間の教育訓練機関(委託訓練)など | 厚生労働大臣の認定を受けた民間の教育訓練機関 |
| 期間の例(東京) | 施設内訓練 2か月〜2年、委託訓練 3か月〜2年 | 基礎コース 2〜4か月、実践コース 2〜6か月 |
| 受講料 | 無料(テキスト代などは自己負担)。※東京の施設内訓練のうち1年以上の科目は一部有料 | |
求職者支援訓練では、本人や世帯の収入・資産などの要件をすべて満たすと、訓練期間中に月10万円の職業訓練受講手当などを受け取れる場合があります。くわしい条件は失業手当がもらえない人の職業訓練(求職者支援制度)で解説しています。
このほか、在職者や高校卒業者などを対象にした訓練(原則有料)もあります。この記事では、仕事を探している人向けの離職者訓練・求職者支援訓練を扱います。
コースの探し方
- ハローワークインターネットサービスの「訓練コース検索」:全国の訓練コースを、都道府県・分野・募集期間・訓練期間で検索できる
- 都道府県労働局・都道府県のホームページ:地域ごとの訓練情報や、分野別のコース一覧が公開されている
- ハローワークの窓口:募集中のコースのパンフレットや、説明会・見学会の情報がある
コースには募集期間と入校時期があります。東京労働局の案内では、施設内訓練は主に4月・7月・10月・1月入校、委託訓練と求職者支援訓練は毎月入校とされています。受けたいコースが決まったら、募集期間を逃さないよう早めに確認しましょう。
申込みから受講までの流れ
- ハローワークで求職申込みをする(住所地を管轄するハローワーク)
- 職業相談で、希望する仕事や訓練について相談する。職業訓練などの支援が必要と認められることが受講の前提になる
- 受講したいコースの募集期間内に申し込む
- コースによっては選考(面接や筆記試験など)がある
- 受講が決まったら、入校日から訓練が始まる
申し込めば必ず受講できるわけではありません。具体的な手順や選考の内容はコースや地域によって違うため、ハローワークの訓練窓口で確認してください。説明会や見学会があれば参加して、訓練の内容や就職先のイメージをつかんでおくと、志望理由も伝えやすくなります。
受講前に確認しておきたいこと
- 雇用保険を受給中の人:公共職業訓練の受講と失業手当の関係(受給中に訓練を始めるタイミングなど)を、ハローワークで必ず確認する。失業手当の基本は失業手当(基本手当)の基本を参照
- 訓練中のアルバイト・副業:求職者支援訓練の給付金には収入の要件があり、公共職業訓練も失業の認定に関わるため、働く予定があれば事前に相談する
- テキスト代・交通費などの自己負担:コースによって金額が違うので、募集案内で確認する。ハローワーク立川の案内では、要件を満たせば訓練中に雇用保険の受給延長や、職業訓練受講給付金(月10万円+通所手当)が支給される場合があるとされている
- 在職中に自分で学びたい人:ハロートレーニングは求職者向け。在職中のスキルアップには、受講費用の一部が戻る教育訓練給付金という別の制度がある
まとめ
- ハロートレーニングは公共職業訓練と求職者支援訓練の総称で、受講料は原則無料(テキスト代などは自己負担)
- 雇用保険を受給している人は主に公共職業訓練、受給できない人は主に求職者支援訓練が対象
- コースはハローワークインターネットサービスで検索できる。募集期間と入校時期を確認する
- 申込みはハローワークで求職申込み → 職業相談 → 募集期間内に申込み(コースにより選考あり)の順
この記事は 2026年10月時点の厚生労働省・東京労働局の公表情報にもとづく一般的な解説です。コースの内容・期間・費用は地域や年度によって異なるため、住所地を管轄するハローワークにご確認ください。


